2008年04月20日

天地人(上)(下) 火坂雅志

上杉家の重臣、直江兼続の生涯を描いた歴史小説。
上巻では兼続が謙信の弟子として景勝の小姓となり、大いに影響を受ける場面と御館の乱について、下巻は天下統一を図る秀吉や家康との攻防についてである。
この時代の武将たちが自分たちの益になる「利」を求めて動いたのに対し謙信は「義」を信条とするのであるが、それに深く影響を受けた兼続はその時々で変わる情勢の中で何が「義」になるのかをしばしば考えている。朋友石田三成や真田幸村との対話で兼続がどう考えてたのかが浮き彫りにされる。
秀吉が天下を掌中にしてる時代の頃が少し芝居がかった書き方になっていて、それが多少気になったのであるが、謙信との交流、家康との攻防のあたりの場面は兼続の清冽な面が伺えてよい。また、それとは逆に泥をかぶってでも生き残ろうとした最終の場面もまたよい。
一つのイデオロギーに従って動くのはたやすいことであるが、それをあえてやめ、現実的になるというのはなかなかできないことである。
天地人〈上〉
天地人〈上〉火坂 雅志

日本放送出版協会 2006-09
売り上げランキング : 4562

おすすめ平均 star
starこの内容では…
star2009年大河ドラマの原作!
starもう少し華はないか?

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


天地人〈下〉
天地人〈下〉火坂 雅志

日本放送出版協会 2006-09
売り上げランキング : 4003

おすすめ平均 star
star駄。
star2009年大河ドラマの原作!
star戦闘と人物描写に難あり

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


タグ:歴史小説
posted by てけすた at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 本のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/94046381
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック