この本は主に戦中戦後の婦人雑誌に載せられた料理の記事から戦争中の食糧事情を考察してみようという内容である。
昭和15年頃から始まる食料の不足の様子は米を節約するためにパンやうどんなど小麦を使った主食が勧められたりしていたが、やがてそれら自体不足しだして、18年頃にはいもやかぼちゃの登場へと移り変わってゆく。
食料確保を楽観視しすぎた当時の国のあり方や、精神論ばかりの食料不足対策などの記事を読むと、当時の国はあまりにも無策なまま戦争に突入してしまったのだ、という感がぬぐいきれない。
そして、この本で戦争について考えるのはもちろんのこと、それ以外でも食料の大半を輸入に頼ってる現在を思うと、この本の内容は明日にでも起こるかもしれないことではないだろうか、という危惧を持つのである。
と、固い話はこのくらいにして、それにしても米を節約するために考え出されたといういわゆる「興亜パン」、すごいシロモノっすね。
なんといっても魚粉入りというのが衝撃的です。
流石にあまり普及しなかったようですが。
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