2008年03月10日

この訳は違うと思った。

これは誤訳ではないかと感じた部分をとある小説で見つけたことがある。
と、いっても、原著と比べたわけではなくて話の前後から言葉の使い方が明らかに違うのでそうとわかったのだ。
それは中世のアラビア医学を題材にした小説なのだが、「四大元素」についての要素を「地球、水、火、空気」と訳していた。
英語ではおそらく「earth,water,fire,air」という表記になっていて、だから「地球」とやってしまったのではないかと想像する。
しかしこれは「地球」ではなくて「地」または「土」と訳すのではないかと思うのだ。なにしろ物質の基本元素、という意味で使ってるのだから。「地球」と訳してしまうとそれは星そのものを指すことになってしまいここで使われてる意味とかけ離れてしまう。
四大元素についてはファンタジー関係ではかなり有名な概念だし、この小説も主人公の設定がちょっとファンタジックになっていて、カバーでの紹介の仕方もファンタジー風にしているくせに、このような誤訳を見逃してしまうとはちょっとやっつけ仕事なんだろうか、とも思ってしまう。

今まで「これは訳がひどすぎる」ということを見聞きしたときに、私は読むに耐えない文章だという話をしてるのかと思っていたが、訳そのものが原著の意を汲んでない、ということがあるのだな。
タグ:翻訳
posted by てけすた at 20:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記その2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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