2007年10月20日

吉原御免状 隆慶一郎

宮本武蔵に育てられたという松永誠一郎。彼が武蔵の遺言に従って吉原へ出向く。
かの地では柳生が吉原をしきりに探っており、誠一郎もそれに巻き込まれることになる。
働くものにとって自由がないように思われる吉原の世界が実はまったく別の世界を持っているということ、徳川の秘密、そういった今までに聞いたことのないような解釈がいろいろ書かれていて目新しく思った。
特に江戸時代の身分制度に関わる部分ではいつの世も権力が何をするのか、という批判が込められてるように思われ、全く自分は狭い部分しかものをみてないのだなあ、と痛感した。
しかし、裏柳生の非道さには読んでて絶句。こんなひどいことしてるんじゃ誠一郎じゃなくたって憤りますよ。
吉原御免状 (新潮文庫)
隆 慶一郎
新潮社 (1989/09)
売り上げランキング: 25353
おすすめ度の平均: 4.5
5 惹き付ける男
5 すさんだ世界にある云わば本物の愛
4 独特な歴史観が素晴らしい


タグ:伝奇 時代物
posted by てけすた at 21:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 本のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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