2013年10月06日

クライスレリアーナあれこれ

etaホフマンは私の大好きな作家だ。『牡猫ムルの人生観』を読んではまった。全集はまだ読んでないのだが、手に入れられる文庫本などぼちぼち買って読んでいる次第。『クライスレリアーナ』も図書館にあった昔の文学全集に収録されてるのを読んだ。
ところで、私は音楽に疎いのだが、ヨハネス・クライスラーを扱った曲があるという。シューマンの『クライスレリアーナ』である。どんな曲なのか知りたくて、動画を探してみると、ホロヴィッツ演奏のがやたら秀麗でうっとりしてしまったのは前に書いた。
クライスレリアーナ シューマン【YouTube】
それで、とうとうCDを購入してしまったのである。
『クライスレリアーナ』は8曲からなる構成でそれぞれの曲にタイトルはついてないのだが、私は1曲目と8曲目がわりと好き。なんか奇矯で激しいところがヨハネスらしい感じがする。もちろん、しっとりとした部分も彼の優しさが現れていていい。
シューマン:子供の情景/クライスレリアーナ 他
シューマン:子供の情景/クライスレリアーナ 他ヴラディーミル・ホロヴィッツ

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そんなわけで、これを何回か聴いてるうちに、またヨハネス・クライスラーに会いたくなって、『牡猫ムルの人生観』を再読。
再読して初めて気がついたが、ムルのパートはそれ自体クライスラーの伝記のパロディになってること。例えば、ムルが詩作したものを発見したアブラハム師の知り合いの教授が師に猫がこんなの作ってる、と読み上げるシーンのあと、クライスラーの話に飛ぶと、そこはどこぞの隊長が作った退屈な詩を聞き終えたシーンになっていて、「君にしては神妙に聴いていたね」みたいなことをクライスラーが誰かに言われていたりする。
こういう箇所がいくつかあって、そのまま書くと毒がきついとか、野暮になりそうな部分をムルの自伝に置き換えることでユーモアが生まれる。ばかだなあ、最初のときは気がつかなかった。

ラベル:ドイツ文学 音楽
posted by てけすた at 11:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 芸術、音楽など | 更新情報をチェックする
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