2008年11月30日

人間狩り(「2030年東北自治区」改題) 半村良

東京にアジアを中心とした移民が大量に流れ込んできて雑居都市のようになった。伝染病なども流行り、それを嫌った一部の裕福層が東北5県に移住し「ファウンデーション」という自治区を作る。やがてファウンデーションは県境を封鎖して、東京からの住民が流れ込まないようにした。一見このファウンデーションはまるでユートピアのようにも見えるのだが、自治区を閉鎖するということははたしてユートピアなのだろうか?
小説は月岡という主人公が任務でファウンデーションから東京へ行き、そこで出会った人物たちと社会のありかたについて議論を展開させている。
話の筋は平凡なのだが、他民族との共存、自国民だけで生活するための極端な閉鎖、こういう問題は今でも決して古くなっていない。
エンターテイメントではあるが描き方によっては文学的なテーマにもなりそうだなあ、と思いながら読了。
人間狩り (ノン・ポシェット)
人間狩り (ノン・ポシェット)半村 良

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タグ:近未来
posted by てけすた at 13:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(国内作家など) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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