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2014年05月31日

2014年5月の読書メモ

期間 : 2014年05月
読了数 : 4 冊
統合失調症の有為転変
中井 久夫 / みすず書房 (2013-08-03)
読了日:2014年5月31日
中井先生の本を何冊か読んだ人なら、これは今までの集大成という印象を受けるだろう。精神医学の歴史や、著者の治療経験にはいつも脱帽する。半世紀ほど前にも薬はあったけれども、いわゆる芸術的な手法を用いた各種の療法、あるいは患者の生活暦、特に回復期におけるリズムのグラフ化や図表化という話はやはり興味深く読んでしまう。
ゾーンにて
田口 ランディ / 文藝春秋 (2013-05-23)
読了日:2014年5月28日
うまくいえないのだが、原発事故の避難地域を舞台にその人間模様に著者独特の善悪への疑問が織り込まれており、普段はあまり考えないこともどうなのかなあ、と気づかされた。生命に死に方や価値観をつけ始めると、どこか偽善めいてくるようなそんな感じをたとえば「モルモット」に出てくる会話が示唆してたりする。
統合失調症がやってきた
ハウス加賀谷 , 松本キック / イースト・プレス (2013-08-07)
読了日:2014年5月24日
漫才風のインタビュー形式アルバイト物語が興味深い。働く意欲を持っていてもなかなかマッチングしない現実に大変だなあと思う。それでも少しずつ自分にあうことを見つけてゆき、この本が出版されるころには自身の闘病生活についてを語ることで啓発活動を行っているようだ。少しでも社会の無理解が減ってゆくのを祈りたい。
忍法相伝73 (ミステリ珍本全集01)
山田風太郎 / 戎光祥出版 (2013-09-01)
読了日:2014年5月23日
再読。読めば読むほどそのナンセンスさにあきれるが、今でも通用するような社会や人間に対する視点には驚かされる。ナンセンスさの陰に隠されたこれらの視点をもう少し考えてみる必要がありそうだな、とは思った。もちろんそんな大げさな話のつもりで書いたわけではないだろうが。
posted by てけすた at 10:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本 (その他雑談)| edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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