2009年04月29日

地デジカ関連(アナロ熊)

地デジカ
(イラストはコチラ
早くも二次創作がいろいろされて、民放連が頭を抱えているらしいが
http://getnews.jp/archives/11408
そんな中、2ちゃんスレッドサイトを見ていてこんなAAがコピペされてた。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1256731.html
の185番。

追記
気に入ったので一度ここにコピペしてみたが、ずれまくったので削除してリンクだけにとどめておく。

【追記その2】4/30


アナログマ公式サイト
http://www12.atpages.jp/analoguma/
タグ:テレビ
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2009年04月27日

尾花集(五重塔、血紅星) 幸田露伴

この間某古本店にて、明治に出版された本の復刻版なるものを目にした。
それが丁度露伴の本で「五重塔」が載っており、明治時代の文章を読む練習もしたかったので105円で購入した。
これがその本。
尾花集
中身はこんな感じ。
尾花集ページ
奥付を見るに「ほるぷ」という会社が販売を請け負っていたらしいが、例のごとくインターネットで検索してみると、こんなページを発見。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1016974615
「新選 名著復刻全集」という名でセールスマンが各セット数十万円で売っていたものの1冊らしい。セットはそれぞれ20~40冊程度あったので、一冊およそ数千円という計算になるな。
しかしほるぷは倒産したため、これらの本はゾッキ本となってしまった所以。
そんなことを知ってしまうと、なにやらこの本がちょっと哀れにも思えてくるが、まあそれはさておき。

この本には「五重塔」と「血紅星」の2編が収められているが、私は「五重塔」より「血紅星」のほうが面白かった。
「血紅星」は本をたくさん読んだ挙句すべてを否定するような皆非という人の話なのだが、そういう自分はちっとも世間に認められないのがなんとも可笑しく思えてくる。その理由を人から彼は教えられるわけだが、まあ今も昔も知識だけは豊富だけど、という人はいるものだね。
「五重塔」はなにやら寓話めいた小説。しかし、五重塔をめぐる人間のやりとりは結構面白かった。面倒見のいい人って、悪い人じゃないんだけど、断ると怒るのには閉口するな、などと思いながら読んだが。
五重塔 (岩波文庫)
五重塔 (岩波文庫)幸田 露伴

岩波書店 1994-12
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star圧倒的な言葉の構築力
star迫力のある心理描写
star建築家の本懐

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タグ:明治文学
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2009年04月25日

世界終末戦争 マリオ・バルガス=リョサ

1896年にブラジル内陸部でカヌードスの反乱というのがあって、それを題材にした小説なのであるが、生命力とキリスト教と高圧的権力のせめぎあいに圧倒される。
それは都会の進歩から取り残された辺境の地域で、厳しい環境の中で狂信者ともいえる人物が説いた教えに貧しい人、虐げられた人、カンガセイロ(盗賊)など、体制からはじき出されてる人々が感化されて、次第に大きな集団になっていった。
発端は税金を納めよ法律婚に拠れという札を狂信者コンセリェイロが壊したことから反逆者とみなされ、体制側がこれを捕えようとして抵抗にあったことだ。
兼ねてから共和制をフリーメイソンだのプロテスタントだのと敵視していた彼らである。カヌードスを乗っ取り、そこへ立てこもるが、それはやがて一地方の関心事から全国的関心となる内乱へと向かうのである。
背景には、この反乱者たちを英国や王党派と同盟したものとしてでっち上げた共和党の党首の思惑も一役買っている。
こういう作品を読むと、争いとは外部で語られることと当事者との間に情報の食い違いがあり、何が事実なのか、明確に見えるようで実はそうでないことが多いのではなかろうかと思わずにはいられない。
きっと人はそれを感じているからこそ、戦時には流言飛語が飛び交うのだろう。
世界終末戦争 (新潮・現代世界の文学)
世界終末戦争 (新潮・現代世界の文学)マリオ バルガス・リョサ

新潮社 1988-12
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star語りの戦争

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【追記】
バルガス=リョサの本って現在あまり出てないんだなあ。ある意味ガルシア=マルケスよりは読みやすいと思うんだが、っていうかガルシア=マルケスだけがなぜもてる?
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2009年04月21日

水滸伝(平凡社奇書シリーズ) 施耐庵 駒田信二訳

ということでやっと読み終わった水滸伝。
私が読んだのは昔出ていた平凡社奇書シリーズで百二十回本といわれるもの。
ちょっと自分への覚書用に解説に書いてあったことをメモしておく。
水滸伝にはいろんな版本があるのだが、有名どころでは百回本、百二十回本、七十回本に分けられる。
これはなにが違うかと言うと、百二十回本にある田虎、王慶討伐が百回本にはない。解説によれば百回本が一番古く、そのあとに話を膨らませて完成させたのが百二十回本だということだ。さらにその後清朝の時代に108人の好漢が集まったところで終わる七十回本が出来て、明治まではもっぱらそちらが読まれていたというが、梁山泊の好漢が官軍を翻弄し、また招安されてからは辺境の地へ賊の討伐へ出かけて全てが終わるところまで読んでしまうと七十回本というのは話が途中で終わってしまうような感じなので、百回百二十回本が復活したというのはまことに喜ばしい限りだ。
百回本は読んでないので、なんともいえないが、百二十回本での感想をいうと、後ろ田虎、王慶討伐はやはり読んでて飽きてくる。田虎討伐ではこの書では珍しい張清のラブロマンスが読めて新鮮味があったが、王慶討伐はそんなに面白いものではなかったな。

水滸伝といえば名前だけ聞いてあとはほとんど知らなかったが叛骨と義が混ざり合った不思議な話だと思った。この時代の朝廷には奸臣はびこったので、梁山泊の面々はそいつらを討ち果たせばよいと思うのだけど、首領の宋江がまた真面目な人であくまでも朝廷から許しを得ようとするわけだな。もともと役人だから仕方ないのかもしれないが、案の定な結末となる。
まあ、天子がボンクラすぎるわ。だからこのあとすぐ宋は滅びてしまうのだな。
個人的には花和尚の魯智深がかっこよすぎると思った。豪傑破戒僧なのにこの人の最後がなかなかにいいね。「心が灰になる」という言葉が素敵。思いっきり生きて煩悩が消えたということなんだろうなあ。
あと、林冲が流刑になったときに護送した役人の2人が陰湿すぎて笑った。賂もらって頼まれたので林冲を亡き者にしようとするのだが、道中宿で足湯を熱湯にしてもってきてやけどさせるんだもの。この2人、あとで蘆俊義の護送もやるのだが、このときもまた同じことやったので、
「またですか」
とか思って一人で笑ってた。

この平凡社奇書シリーズのと同じ百二十回本は現在ちくま文庫からでているので、そちらの1巻を紹介しておく。
ちくま文庫は全8巻。駒田信二訳は読みやすかったです。
水滸伝 (1) (ちくま文庫)
水滸伝 (1) (ちくま文庫)駒田 信二

筑摩書房 2005-07-07
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star唯一の120回本ですので

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岩波文庫からは百回本が出ている。こちらは全10巻。
読んでないが紹介しておく。
完訳 水滸伝 全10冊セット
完訳 水滸伝 全10冊セット吉川 幸次郎 清水 茂

岩波書店
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タグ:中国古典
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2009年04月19日

徳川家康にまた吹いた

図書館から借りてきてるので期限があるというのに、今読んでる長篇読まないでテレビみたり、ここ更新してる場合じゃないんだが、大河ドラマ「天地人」今日の放送分に一言申し上げたい。

今日は徳川家康が出てきたが、また信長より年齢高くて吹いた。

どうして、このドラマは秀吉も家康も信長より年食ってるんですか?
といいたくなるくらい配役がwww

どうでもいいけど、この大河女性出演シーンが多いよね。戦国武将モノなのに。
タグ:大河ドラマ
posted by てけすた at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 芸能、テレビ、映画 | 更新情報をチェックする

2009年04月17日

根拠なきポジティブ思考

ただいまひたすら長篇を読んでるので更新できない。更新してる暇があったら本を読めばいいのだが、seesaaが用意してくれるブログネタで千葉県知事のことがあったので、テレビの前の人みたいに思ったことを書いてみよう。

他県の知事だからどうこういっても仕方ないのだが、あの方の発言をきいてるとちょっと根拠なきポジティブ思考の片鱗が見え隠れして、大丈夫?と心配してしまう。
記者が財源について問うと、告白しないうちから振られるなんてこと考えないでしょ、とか言うし、あと、なんのときにいったかちょっと失念したが、石橋を叩くより行動するとか、いや、あなた、そんなこと聞いてるんじゃなくて、公約を遂行するための計画みたいなのを聞いてるんじゃないの?、って突っ込みたくなってしまうのであった。
かといって、民主党候補も冴えない感じだったし、こういうとき投票するのってほんと悩みそうだな。

ところで、余談ですが、先日古本屋へ行ったときに、その店で「タレント本」コーナーを作っていたのだが、そこに、現東京都知事の「太陽の季節」が置いてあって笑いそうになった。
タグ:地方自治
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2009年04月12日

カラマーゾフの兄弟(上)(中)(下) ドストエフスキー

話題の新訳古典文庫ではなく、新潮文庫で読んだのだが、読み応え十分の傑作。話題になるのもわかるような気がする。
(長文になったので、以下続きを読むをクリックしてください)

続きを読む
タグ:文学
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2009年04月11日

コンビニ受け取りいろいろ

ネット書店で買い物をするときに、頭を悩ますのが支払い方法と配送方法。1500円以上でクレジットで払えば無料になるのはわかっているのだが、値段はともかく、クレジットというのが理由なしにどうも気に入らん。
で、数百円をかけて代引にして頼んでいたのであるが、2年ほど前にセブン&ワイでコンビニ受け取りにすると1500円以下でも送料が只、そして支払いもコンビニで現金払いで手数料がかからないということを知った。ポイントがつくわけではないが、近くにセブンイレブンがあるので、このサービスはかなり私にとっては福音となったのである。
ところで、あとからこの店はYahooショッピングと連携していることを知り、そちらからだとポイントがつくらしいのだが、どうも仕組みがよくわからなかった。Yahooから入らないといかんのかな?前は直接店のページから注文してたからな。今度何かあったときに試してみようと思う。

その後、楽天のポイントがたまったときに、本を注文したのだが、そこでもファミマやサンクスで受け取りができるのがわかった。こちらは1500円以上にならないと送料は無料にならないのだが、代引手数料はかからずにコンビニで支払いできるので、早速この方法を利用して、現在商品到着待ちの状態である。

楽天でもコンビニ受け取りできるのなら、Amazonはどうなのかしら?
と思って調べてみると、おお、ありました。こちらはローソン受け取り。
ただし、こちらは商品受け取りの時に支払いだと代引扱いになるので、先払いしないとならないらしい。だからいつもニコニコ現金払いを励行しようとすれば2度コンビニに行かなくてはならないので、ちょっと不便。それと配送料のことがよくわからないのだが、普通の配送と同じく1500円以上でないと無料にならないのかな?

ということで、クレジット嫌いの私にも代引手数料をかけることなく買い物できる道が開けてきているわけで、近くにあればコンビニってほんと便利だと今回の件で初めて思いましたよ。
タグ:コンビニ
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2009年04月06日

ノヴァーリス作品集1 サイスの弟子たち・断章 

【サイスの弟子たち】覚書
自然の中に意味を見出し、己を見出す、自然小説。
サイスとはエジプトでイシスが祭られてた神殿があったとされる土地。ギリシャの7賢者の一人ソロンが訪れたともされる。
鳥や雪や星などいたるところに暗号文字が認められる。「不可解とは要するに無思慮のもたらす結果に過ぎない…」師曰く「何をみてもそれが結合し遭遇し、集合するさまに注意を払うようになった。…」

誰よりも不器用な弟子がいた。彼は見通しを立てるのが下手で整理もうまくない、しかし、見たり聞いたりすることには人一倍の情熱があった。そんな彼がある日悄然として出かけかえってこないので、皆心配したが、やがて、1つの石を師に差し出した。師は濡れた目でわたしたちをじっとご覧になり、他の石に囲まれてぽっかり空いていた場所にその小石を置いた。するといくつもの石の列が互いに接する形になり放射状をなした。
(以上、ホフマン著「クライスレリアーナ(音楽嫌い)のところで言及された部分)

―ヒヤシンスと花薔薇のメルヒェン―
ヒヤシンスが花薔薇に恋をし、それがみんなに知れ渡る。老人より小さな本。それに夢中になるが、老婆によってその本は焼かれ、彼は旅たつ。そして、探していたあの住まいにたどり着きそこには愛するものたちとの再会が…

旅人たちの会話
…感じることと考えることが同時にできるようになったらば、人間は最高度まで到達したと思うでしょう。これによって、二つながらの近くは強まる―外界は透明になり、内界は多様で意味深いものとなるのです。そうなると人間は、外界と内界の中間のいとも溌剌たる状態に身を置き、この上なく完全な自由とこの上なく喜ばしい力の充実を感じるのです…

師曰く「自然の告知者たらんとするのは美しい神聖な職務じゃ」

【断章と研究1798年】覚書
哲学が解明すべき対象は自然ではなく、自己自身である。…[187]

ノヴァーリス作品集〈第1巻〉サイスの弟子たち・断章 (ちくま文庫)
ノヴァーリス作品集〈第1巻〉サイスの弟子たち・断章 (ちくま文庫)Novalis 今泉 文子

筑摩書房 2006-01
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2009年04月04日

葉隠入門 三島由紀夫

葉隠を読んだことがないので、この本の抄訳と三島由紀夫の解説によるところからの感想になる。
著者は葉隠を「行動の知恵と決意がおのずと逆説を生んでゆく、例のない不思議な道徳書」といっている。そして、行動家と芸術家や哲学者の違いを述べる。芸術家哲学家が自分のまわりに同心円を描くような世界を形成するのに対し、行動家はいつも最後の一点を付加することで完成される輪を始終目の前に描いているようなもので、一点を残して繋がらぬ輪は捨て去り次々別の輪に当面するというのである。
このくだりを読んだときに私の頭をよぎったのは、行動家というものの世界は痛快で美しい若者の価値観であり、どうあれ死ぬことで完成し、または完成された暁には死ぬしかないという世界であって、だからこそ、「武士道というのは死ぬこととみつけたり」ということなのだろう、と腑に落ちた。
別にそれを批判するつもりはない。思い通りにゆかなくて犬死することは気違いだが恥ではないというくだりは、やたら死をセンチメンタルに捉え、犬死はカワイソウ、などと気の毒がるよりはよほどいい。
三島由紀夫がしめくくりに書いた
花も実もないむだな犬死さえも、人の死としての尊厳を持っているということを(葉隠は)主張しているのである。もし、われわれが生の尊厳をそれほどまでに重んじるならば、どうして死の尊厳をも重んじないわけにいくであろうか。いなかる死も、それを犬死と呼ぶことはできないのである。

という文章には一理あると思うのだ。
とはいっても私は別にこれを賞賛するつもりもない。
同じ理由で、どんな生き方にしたって生き恥ということもないのではないかと思うからでもある。
葉隠入門 (新潮文庫)
葉隠入門 (新潮文庫)三島 由紀夫

新潮社 1983-01
売り上げランキング : 8267

おすすめ平均 star
star深い
star後半の葉隠の現代語訳が重宝する
star生の意義

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タグ:男の美学
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2009年04月03日

にごりえ・たけくらべ 樋口一葉

今までぱらぱらと中身をみるも、文語調では読みにくそうだと敬遠していたのだが、薄いし、旧仮名遣いもだいぶ読みこなせるようになったので、チャレンジしてみた。
この2篇は今で言う風俗小説なのだね。
「にごりえ」は現代風にいうと売れっ子ホステスと客の人間関係を書いたもので、「たけくらべ」は吉原近辺を舞台に、思春期の少年少女たちの交流を描いたものだが、その中で遊女の姉をもつ少女はその未来に自分も姉と同じ道を辿らされるだろうということは本編を読むとわかる。
どちらも、貧しい生活や、蔑まれる職業についた女性のことがすくい上げられているのも注目すべきところなのだろうけれども、それより、この文語調の文章が実に調子のよいものであり、どこぞの「声を出して読みたい日本語」の先生じゃないけれど、音読してみたくなるような語感なのである。泉鏡花はそこまで思わなかったもの。
他の作品もいずれ読んでみよう。
にごりえ・たけくらべ (岩波文庫)
にごりえ・たけくらべ (岩波文庫)樋口 一葉

岩波書店 1999-05
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おすすめ平均 star
star美しくも儚いリアル
star‘にごりえ’について
star慣れないと辛い

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タグ:明治文学
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2009年04月02日

闇の中の黄金/闇の中の哄笑 半村良

「闇の中の系図」に続くシリーズを2つ。

【闇の中の黄金】
主人公は小さなPR企画会社の経営者。昔大手の雑誌編集者だったが、同僚及び妻との関係がこじれてその職場を去る。そんな彼にこじれた同僚がやってきて、邪馬台国についての特集に加わって欲しいと社命があったと告げる。
シリーズを知らず、初めてこの小説を読む人は主人公津野田の視点から話を追うことになると思うが、私は「~系図」を読んでいたので文中にある名前を見て彼らの目的はなんだろう、という視点から読むことになった。
邪馬台国の説はいろいろあって、門外漢にはよくわからないが、神仏習合の視点から語る津野田の邪馬台国説は結構面白い。
闇の中の黄金 (河出文庫)
闇の中の黄金 (河出文庫)半村 良

河出書房新社 2009-03-04
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【闇の中の哄笑】
リゾートホテルを舞台に政界の大物にしかける嘘。
この作品がかかれた当時はロッキード事件という大きな汚職事件があり、その世情が反映してるようだ。
ただシリーズを読んできた場合、政界は国内のことなのに、国際関係を担当していた浅辺が企画しているのが気になった。「~系図」では国内関係は同僚の朝部が担当していたはずなのに。
そう思うと、せっかく友人でライバルの彼がいたのだから、どこかでタッグ、あるいは共同企画という形で登場させてもよかったのに、と思う。
この作品はまだ復刊されてないようだが、予定はあるのかないのか。
闇の中の哄笑 (ハルキ文庫)
闇の中の哄笑 (ハルキ文庫)半村 良

角川春樹事務所 1998-04
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2009年04月01日

闇の中の系図 半村良

今日はエイプリルフールなのだが、期せずしてこの祝祭にぴったりの本を丁度読み終わったところ。
それが、『闇の中の系図』である。
工員である主人公浅辺宏一が嘘部という集団の末裔であり、その嘘の才能を認められて黒虹会で働くという話だ。
四月馬鹿のつながりはこれだけ。
ところで、この小説、読み進めていくうちにもやもやとある別の小説のことが浮かんできた。それは何かと言うと筒井康隆の『俗物図鑑』である。
エリート精鋭対寄り合い所帯、あるいは体制の裏方対反体制のシンボルに祭り上げられる、と両極端な設定なのだが、社会からくだらない、あるいはもっとすると歓迎されない才能を持った人物に着目した点が共通している。宏一が嘘について語る、その姿はそのまま俗物図鑑の登場人物たちと重なりあうのである。
俗物図鑑で世間の糾弾を浴びる梁山泊の人物が「悪い事は本当に悪い事なのか?」という場面があったけど、黒虹会は「嘘も方便」とばかりに社会の裏を操るのだから、まさに、この2つの作品はコインの表と裏の関係にあるのではないか。
『闇の中の系図』はこのあともシリーズが2つ続き、現在読んでる最中だ。そちらも読み次第おいおい記事にしよう。
闇の中の系図 (河出文庫)
闇の中の系図 (河出文庫)半村 良

河出書房新社 2008-02-04
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参考までに俗物図鑑のほうも。
俗物図鑑 (新潮文庫)
俗物図鑑 (新潮文庫)筒井 康隆

新潮社 1976-03
売り上げランキング : 208216

おすすめ平均 star
star筒井自身の身を削った作品
star世界を嘲笑う筒井康隆
star筒井最高傑作のひとつ

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いや、今これ品切れ中なんだね。これも復刊されるといいね。面白いから。
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