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2008年12月26日

近況いろいろ

年末になってまいりました。
このブログも少し更新が間遠になるかもしれません。
と、誰に弁明してるのか自分でもよくわからないが、ここを訪れてくれる方々がいらっしゃると信じて。

年末と言うと大掃除があるなあ。
今、自分は喘息もちのために1年くらい前からベッドをマットレスものに変えたのであるが、そのフレームを選ぶときに下に引き出しのついたタイプを選んだのであった。これだとデッドスペースも有効に活用できる!とそのときは思ったのだが、これって、普通の脚付きベッドと違って下を掃除するのが大変ではないか。
いやー、ずぼらさがバレてしまうが、結局1年間ベッドの下は掃除せずじまい。さすがにこれではいかん。丁度、マットレスを回転する時期がやってきたので、プレ大掃除と称して、ベッドをずらしてみたら…
まあ、塵も積もれば山となる、状態。
掃除機を引っ張り出してきて全部吸い取ったわ。
ああ、先にやっといてよかった。こんなのただでさえ忙しい大掃除のときにやってられんわ。

さらに、本について。
今、ちょっと長くて速読しずらい本を読んでいる。文学全集タイプの本で2冊、2段組、400ページ超のその本はいずれ感想を書きたいと思うが。
で、今、4日目にしてやっと1冊目の350ページほどまで進んだ。今日は26日、読了は年越し決定になりそうな塩梅である。

以上、ご高覧感謝。
タグ:読書
posted by てけすた at 12:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常 雑記| edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年12月24日

筒井漫画涜本 

たまたま古本屋で見つけたので購入。
筒井康隆原作の小説を17人の漫画家が作画した本。
表紙の筒井さんの似顔絵はナンシー関作画。
ページ数の制約などもあって省略したところなどもあるが、あの漫画家はどういう小説を漫画化したのか、というところに興味があった。それ以上に読んでみて筒井さんの小説というのは漫画にするとえらく迫力があるなあ、と再認識したところ。また筒井さんご自身が書かれた漫画集は同一人物が描いてるだけに小説と同じような印象を受けてしまうのだが、人が変われば作品もずいぶんかわるものだなあ、と面白く読んだ。
しりあがり寿作画の「樹木法廷に立つ」は「ジャカランダ」を読んだことがあるだけに、なんだか泣けそうになってきたよん。
この小説自体も好きではあるが、泣ける、というのとは違って樹木の奮闘振りにエールを送りたくなる感じだった。

参加漫画家(敬省略)
相原コージ、吾妻ひでお、いしいひさいち、内田春菊、蛭子能収、加藤礼次朗、喜国雅彦、えらけいこ、三条友美、清水ミチコ、しりあがり寿、とり・みき、ふくやまけいこ、まつざきあけみ、南伸坊、矢萩貴子、山浦章。

筒井漫画涜本
筒井漫画涜本相原 コージ

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posted by てけすた at 13:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本 (漫画絵本など)| edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年12月23日

すべて辛抱(上)(下) 半村良

農村部の、親も揃わない貧しい子供亥吉、千造がその村に住み着いた和尚から読み書きを教わり、その後天明八年に江戸へ出て生涯を送ることになる。
しばらくは奉公先で、真っ当に暮らす亥吉と、奉公先に恵まれず、悪の道へ入りそうになる千造だが、やがて、彼らにはどういうわけか時代を先読みする力が備わっていて新しい商売をことごとく当ててゆくようになる。時代は変わりつつあったのだ。
その時流に乗って儲ける痛快さと人情溢れる人間関係に、ああ、こういう小説って疲れてるときに読むのは最高だなあ、なんて思う。
貧しかった子供時代を過ごしたためか、目立たず、欲を張らずに暮らすことができればいいと亥吉はいつも思うのだが、仕事熱心で新しいものに敏感なため、だんだん名が売れていくようになっていくのも皮肉といえば皮肉。
千造も亥吉に影響され、さまざまな新しい商売を考え二人はお互い肉親以上ともいえる絆で結ばれていて、これがまた心に沁みてくる、まあ、真冬のおでんみたいな小説だな、と適当な比喩をしてしまったが、それ以外にも俗に化政文化といわれるものの描写が面白い。
すべて辛抱〈上〉 (集英社文庫)
すべて辛抱〈上〉 (集英社文庫)半村 良

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タグ:時代物
posted by てけすた at 13:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本 (国内) 小説| edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年12月22日

アブサロム、アブサロム! ウィリアム・フォークナー

とても重たくて読むのに多大なエネルギーを要した。
簡単にいえばトマス・サトペンという人物の一代記なのであるが、時系列に並んでいるわけでもなく、サトペンの唯一の友人だった人物の孫クウェンティンが、サトペン縁の人物や、父親などから聞いた話を自分なりに回想してゆくことで、物語は重層的になり、なにがなんだかわからなくなりそうになる。
何度後戻りして今は何が誰によって語られているのか確かめたことか。
そして、その手法も読み手に苦労を強いるだけでなく、内容も人の濃密な関係性、血縁と暴力、野心、そういったものがふんだんに盛り込まれていて、容易な感想を書くことなどとても私にはできそうにない。
価値観を人それぞれが持っているからこそ、その人の個性も出てくるが、そんなものがあるばっかりに呪われた一族と言われてもいいような出来事にほんろうされるサトペンの一族を見ていると、人はそんなものなどもたず、その日を懸命に生きていくほうがよいのではないかと思ってしまう。
しかし、その地獄の体験こそが人として生まれてきた意味だとしたら、どうなのか?
聖書に出てくる人物の名前を冠したタイトルを見ながらそんなことを考えた。
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タグ:文学
posted by てけすた at 04:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本 (翻訳もの)| edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年12月20日

全く同感でございます

筒井さんの「笑犬楼大通り」が更新されている。
十二月十八日(木)の記事では薬の使用のことが書かれており、その後
その他現代医学の発達がなければ、おれなんかとうに死んでいるに違いない、などと思う。

と述懐しているのを読んで、全く自分自身もそうだったろうなあ、と思う。
もちろん筒井さんとはだいぶ年が違うけれども、喘息のほかにも実は大病をしており、どちらも現代医学、特に薬で今このように普段の生活をすることができている。
もし、医学が発達せず、薬も昔のようなままだったら恐らく私は三十代で死んでいた可能性が大きい。
現代の西洋医薬品は副作用もあるので批判されることも多いけれども、それ以上に恩恵をうけて長生きできてる人がどれだけいるのか、そう考えると、あながち批判ばかりするものでもないな、と自分を戒める。

しかし、スピリーバですか。あれはCOPDに適応される薬。
呼吸がかなり苦しかったのだろうとお察しします。
どうぞ、お大事に。
タグ:
posted by てけすた at 04:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 病弱日記(喘息とか)| edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年12月18日

黄金の血脈(全3巻) 半村良

ビルドゥングスロマン、というのとは違うんじゃないの、という声が聞こえてきそうだが、私の中では間違いなくそういう位置づけになってしまった小説。
内容は漁師の子友吉が関が原で大谷軍として生き残り、その後故郷の名をとって鈴波友右衛門と名を改めて牢人として世に出て行くのだが、そこで出雲のお国の一子で織田家の血を引く三四郎という子を蒲生家へ送るという仕事を任される。
その旅物語がこの小説のほとんどを占めているのだが、鈴波が武士として、また行儀のよい三四郎が自然を身体を通して知る様子など、旅を通して成長していく部分が教養小説っぽいのだ。
これ、児童書でも全然おかしくないんじゃないかと思う。ルパンやシャーロックホームズだって児童向けに装丁された本があるんだし、いいと思うんだが、だめかな?
児童書ってよく知らないんだけど、大人になりきれてない自分としては世の中の凌ぎ方の一つを知ることができてそんな感想を持った。
それにしても、半村さんはロマンチストなのかも。
たいして著作を読んではいないが広い世界への憧憬がよく小説に出てくるのでそんなことを思った。
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タグ:伝奇
posted by てけすた at 13:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本 (国内) 小説| edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年12月17日

PIYOはじめました♪

短いどうでもいいんだけど、なにかインターネットに書き散らしたい文をいちいちこのブログに書くのも気が引ける。
以前はブログパーツに掲示板をつけてそこに書いていたのだが、スパムコメント激増、しかも対策立てられない仕様に手を余してはずした。
その後しばらくは何もつけない状態が続いてたが、突然悲観的になって町田康じゃないけど“絶望の渦潮”に巻き込まれ、その言葉をネットに書きたくなった。
そこで、やっぱり掲示板じゃない、日記型のブログパーツはないものかと探したのだが、なかなかいいのがない。
昨今はミニブログが流行りでそちらに書けばいいのではないかともいうが、わたしは隠れメタルに表示したいんじゃ!
と、ぶつくさいいながら、FC2を覗いてみたら、ブログパーツにもできるミニブログのサービスをやっているのを知る。
もともとIDは持っていたので早速追加してここに貼ってみた。
足跡やらコメント書き込みやらPIYOトモやらいろいろコミュニケーション機能はあるが全部OFF。
またスパムがくると面倒だし。

デフォルトのCSSなので浮いた感じがするのはすいません。そのうち気が向けばおいおい手を加えようと思います。
一応、ミニブログホームはサイドバーのリンク集に“tekesuta@PIYO(どうでもいい一言)”というタイトルで載せてるが、一応、この記事にもURL貼っておく。
http://piyo.fc2.com/tekesuta/
posted by てけすた at 13:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ネット 雑談| edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年12月16日

ことばの食卓 武田百合子

この随筆を読んで、わたしはいささか慄然とした。
よく「天衣無縫」と著者の文章にそんな感想がつくが、とてもそんなようには思えなかったのである。
あるのは外の世界における彼女独特のものの見方をなんのてらいもなく書き起こしたその文章の凄みだ。
一体、著者にはどんな風に世界が見えていたのだろうか?
よく、個性的な画風の画家が見ている世界がその絵画からどんなものなのであろうかと好奇心を駆り立てられることがあるが、それに似たことを思わせる本である。
世の中に優れた随筆家は多いけれども、この本におさめられたさまざまな随筆はもはや随筆とはいえず、なんの装飾もない、ありのままの世界が一種の正直さとしてあらわれ、読むものを唸らせる。
もし、著者となんらかの縁があったとして、自分は彼女からどんな風に見られるのだろうか、という恐ろしさを感じながら。

ところで、そんないくつかの随筆を読んでいて、なにか町田康の文章を思わせるような内容のものがいくつかあった。
まずいオムレツやらストーカーのような牛乳屋は町田康の小説に出てきそうな題材である。
彼は彼女から影響を受けていたのかな?
ことばの食卓 (ちくま文庫)
ことばの食卓 (ちくま文庫)武田 百合子

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star思い出は皿の上の果物のようにごろんとそこにある
star唯一無二のエッセイ
star純粋無垢というよりは野性的な感覚

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タグ:エッセイ
posted by てけすた at 03:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本 (国内) 小説| edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年12月15日

家 山下洋輔 

筒井康隆さんファンのわたくし、中高生の頃は本を買うのに精一杯でレコード(懐かしい(笑))まで手が回らなかった。もう少しはしっこい性格だったらいろんな分野での追っかけをしてたのだろうけど、あいにくどちらかといえばぼんやりしてたほうなので、筒井さんが何をやってるのかというのをよく把握できてなかったのであった。

ところで、その昔のレコードの一つ「家」がこの8月にCD化されたという。
ソースはあの「筒井康隆氏についての…」というブログでの8月24日の記事
頭の片隅にはあれど、どういう音楽にしろ普段はあまり聞かないほうなので特に店へ足を運ぶということもなかったのだが、先日、本屋と併設されてるCDショップでちょっと別のことを調べるために入ってついでにジャズコーナーをみたら、このCDが置いてあった。
最近本はちょっとしたものだとめっきり高くなったけど、このCDはそういうちょっとした本と似たような値段。っていうか昔買った数少ないLPとあんまり値段が違わないのに感動。
ああ、やっぱりこれは買おう!とレジに持っていったのであった。
音楽の感想ってうまくいえないんだけど、ちょっと語弊のある言い方をすればダウナー系ドラッグみたいな感じ。(やったことないけど、イメージで)でも、当然お花畑な気分になるようなものじゃないです。
「家」という小説自体がどこか夢じみた幻想小説だし、買って良かった(^^)
家(紙ジャケット仕様)
家(紙ジャケット仕様)山下洋輔

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ついでに、原作「家」は今どの本に収録されてるかというと
「ヨッパ谷への降下―自選ファンタジー傑作集 」にあるようだ。
いろんなことを連想させる、まるで島国日本のような、無意識の海に浮かぶ人格のような、不思議な短篇。
ヨッパ谷への降下―自選ファンタジー傑作集 (新潮文庫)
ヨッパ谷への降下―自選ファンタジー傑作集 (新潮文庫)筒井 康隆

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star表題作を読んでみて
star答えや結末を求めない小説
starノスタルジー=ファンタジー

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タグ:筒井康隆
posted by てけすた at 13:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 芸術、音楽など| edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年12月14日

明治十手架(上)(下) 山田風太郎

実在した日本初のキリスト教誨師であり出獄人の更生保護に終生をささげた原胤昭が、そのきっかけになる若い頃の出来事を語るという設定の伝奇小説である。
元与力で御一新後石川大牢獄島で働いていた原だが、新政府に関係する看守や巡査とそりが合わず、与力時代の先輩がそこで殺害されたことをきっかけにその仕事をやめ、先輩の娘たちである有明姉妹たちと共に出獄人の保護をすることになる。
一方、島に入るような罪人の中にはどうしようもなく更正しがたく見える人物が何人かいて、原は彼らも保護するのだが、ちょっとした冗談や猜疑で彼ら罪人たちは心を閉ざしてしまい、原をよく思わない看守たちに抱き込まれて抹殺計画を立てるのだが…
悪人というものは一体なにをもってして悪人というのであろうか?
罪を犯したり、悪辣な陰謀を画策したり実に酸鼻な場面が多く登場するが、不思議にグロい感じがしない。
どのような人間であれ、自分自身なりの矜持を持つものと、外部の権威に拠って立つ人間との凄まじい戦いが、原のため、有明姉妹のために行なわれていたのだと、認識しながら読んでいると、伝奇でありながら幻想的なファンタジーに見えてくるのであった。
明治十手架〈上〉―山田風太郎明治小説全集〈13〉 (ちくま文庫)
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star明治物の最後の作品

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明治十手架〈下〉―山田風太郎明治小説全集〈14〉 (ちくま文庫)
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ところで余談だが、貼り付けたアマゾンリンクはちくま文庫のものであるが、私が読んだのは角川文庫。
角川の装丁は天野喜孝で、上巻が原の若い頃の粋な姿、で下巻が有明姉妹のお夕さんの聖母マリアのような姿。これが話の雰囲気とあっていていい感じ。
前に「妖星伝」で横尾忠則の装丁本が絶版なので残念に思ったが、これも絶版になってるのが残念である。
タグ:明治物 伝奇
posted by てけすた at 13:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本 (国内) 山田風太郎| edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年12月11日

想い出に残る、国語の教科書に載っていた話ランキング

いろんな意味で思い出に残る国語教科書に出てた話は自分にもある。
といっても2つだけだけど。
まず、ネタ系でいくと、宮沢賢治の「オッペルと象」
これはなぜかというと、前にも書いたかな?面倒だから検索しないが、
国語のテストで答えが「オッペル」と書いてるのにバッテンをつけられてる人がいたので、その人が教師に抗議しにいったら、教師曰く
「これは“オシベル”じゃないか」
つまりツとシの書き分けができてないのでバツになったのである。ちなみにこの時中学生。
なんだか気の毒だったけど、悪いがちょっと面白かった。

ネタ系でない、純粋に慟哭しそうになったのが、小学の国語教科書にあった「お母さんの木」
作者を忘れてしまったのでいま調べてみたら大川悦生という人だった。
7人も息子がいて全部兵隊にとられる時代ってなんというこっちゃ、と子供だったのでこのように言語化できなかったのだが、理不尽さを感じた物語で、これを上回る国語教科書の話というのはなかったなあ。

ところでランキングには新美南吉が2作入ってるね。
「ごんぎつね」とか「手ぶくろを買いに」とかは確かによいお話。
それにしても、知らない作品もずいぶんあるなあ。



posted by てけすた at 13:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | ネット 雑談| edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年12月10日

半七捕物帳(一)〜(六) 岡本綺堂

大正から昭和にかけて書かれたこの作品は、若き新聞記者が明治時代に文政生まれの元岡っ引き半七老人から聞いた捕物話を文章に起こした、という設定になっている。
明治といえばまだ江戸時代の名残が残っている時代でもある。江戸の風俗、人々の考え方などが著書に盛り込まれていて一つの貴重な資料のような小説ではなかろうか。
もっとも、今のは解説の受け売りなのだが、会話の様子など「ああ、まさにお江戸だなあ」と面白く読んだのは確か。
捕物話はご都合主義も多くて、精密なミステリーを好む人には物足りないのかもしれない。
全部で6巻、72話。
2巻3巻はいささか妖異話と犯罪というからみで描いたものが多い。
第6巻に収められている『白蝶怪』は他の作品に比べて長く、半七親分の養父吉五郎が活躍する話であるが、これが一番ミステリーとして面白く読んだ。
冬に蝶が飛ぶ怪異。それを見た者は不幸になるという。
シャーロック・ホームズに影響を受けたという綺堂。果たしてその試みは当たっていたように思う。
半七捕物帳〈1〉 (光文社時代小説文庫)
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star江戸岡っ引ミステリー第一巻!
star江戸の香り
star半七翁夜話

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半七捕物帳〈2〉 (光文社時代小説文庫)
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star江戸岡っ引ミステリー第二巻!
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star味わいの素晴らしさ
star心に染みてくる江戸の風情がとてもいいですね。

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半七捕物帳〈4〉 (光文社時代小説文庫)
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star恐ろしい江戸時代
star江戸幕末の空の下に心遊ばせることのできる推理小説

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半七捕物帳〈5〉 (光文社時代小説文庫)
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タグ:時代物
posted by てけすた at 05:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本 (国内) 小説| edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年12月09日

「烏滸の沙汰」にしたかった

恥ずかしながら、私、いい年をして「烏滸の沙汰(おこのさた)」という言葉を知ったのがつい3年ほど前の大河ドラマであった。
「義経」で夏木マリ演じる丹後局がどこかで発した言葉なのであるが、以後、この言葉を聞くたびに夏木マリの眉毛のない顔がいかにもあきれたように「烏滸の沙汰」と言ってる姿を思い出してしまう。
なんとなく語呂も楽しいので、もしこの言葉をずっと前から知ってたらこのブログのタイトルも「烏滸の沙汰」にしたかったなあ、などと思う今日この頃である。
で、ばかみたいな記事がてんこ盛り。
なんか理想的だな。
残念なことにそんなにそんなにばかげた話を思いつけるものではないので、おそらく何ヶ月かで放置になりそうではある。
posted by てけすた at 13:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常 ばかばなし| edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年12月06日

真説・外道の潮騒 町田康

コミュニケーションがうまくゆかなくて物事が頓挫する、という出来事は多い。
主人公マーチダは著名な演出家宗田さんからテレビ出演の話を受ける。
「長幼の序」のことを考えて彼は承諾し、蟇目ヒシャゴというプロデューサーと稲村チャルベというディレクターと打ち合わせすることになるのだが、このやり取りが全く通じ合わないのである。
ブコウスキーを取り上げて、マーチダの自分の精神の旅というテーマで番組をとるのだが、チャルベが送ってきた構成案に彼はまるで興味が持てず、これではチャルベの精神の旅ではないか、と再三に渡ってクレームをつける。そして新しい構成案を何度か送ってもらうのだが、全然中身が変わらないので、エンドレスかよ、とわたしは笑わずにはいられなかった。しかも、出発してロスについてからもまだ構成の打ち合わせをしているのである。
このほとんど不毛ともいえるやり取りが延々と続き、こういう小説が好きな私としてはほとんど中毒状態。
不条理な話というのはほんとに面白いものだ。自分が巻き込まれるのはいやだけど、他人の不幸はなんとやら、といったところか。
真説・外道の潮騒
真説・外道の潮騒町田 康

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star作者と主人公は全く同じ?
star「実録・外道の条件」の方が笑えたなぁ
star積極的に笑えるという意味では町田作品上最高

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タグ:行き違い
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2008年12月02日

赤ひげ診療譚 山本周五郎

長崎へ遊学していた保本登は小石川養生所への見習い勤務を命じられる。御目見医を目ざしていた彼は最下層の患者を診ることに失意を感じ、養生所の長である赤ひげこと新出去定に反抗するのであるが、そんな日々を過ごしているうちに、去定の医術への考えに触れ、また登自身が何人もの患者を見ているうちに少しづつ彼は成熟してゆく。
医学がどんなに発達したところで、最終的には本人のもつ生命力、これが治るものとそうでないものを分けるという去定の持論は現代でも通用するような考えではなかろうか。
そのほかにも社会における貧困で治療を受けたくても受けられない人々がいるが、小石川養生所はそういった人たちを診ている。ところが、予算が削られ、往診を禁止されたときに去定は憤る。
これとは状況が違うものの、最近の救急医療に関するトラブルなどを見ていると医療を充実させることの難しさを思わずにはいられない。
どんな人でも適切な治療を受けられるようになればいいのになあ、と小説の内容もそこそこにそんなことを考えさせられた本であった。
赤ひげ診療譚 (新潮文庫)
赤ひげ診療譚 (新潮文庫)山本 周五郎

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star50年前の作とは思えない。現代を読むごとし
star読みやすいが、読みが応えあり、そして考えさせてくれる。
star青春小説

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タグ:時代物
posted by てけすた at 13:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本 (国内) 小説| edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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