2008年03月30日

そこはかとなく感じる優越的思考

毎年やってるここのタイプ命名だとか、日曜昼にやってるこの番組の素人料理挑戦って、一見お遊びだよ、お遊び、ってな感じの罪のなさそうな外見を装ってるが、その背景に社会的強者が多い年代性別の人が社会的弱者の多い年代性別の人を貶めて嗤ってるような図式を感じてしまうのだよね。
タイプ命名では決してその名前の意味を褒めてることには使っていないのは説明を見れば一目瞭然だし、素人料理挑戦で挑戦させてるのはいろんな年代性別の人たちではなくて一定の年齢性別の人ばかりで別の性別ではやらない。固定観念もあるね。それをみてあきれてる出演者はほとんどが社会的強者の多い年代性別の人間である、ということがまた違和感増大のもと。「俺もあれはできない」というコメントを今まで聞いたことがないぞ。そんなに皆さんどんな料理でもできるんでしょうか?私も自分で料理は作るができない料理は確かにあるぞ。

こういう風に書いてること自体、自分でもレッテル貼りという罠に嵌っているのだが、どうにもこうにもこのささやかな違和感は吐き出さないと毒性が強くなり、毒吐きが強烈になる可能性が大になる。
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2008年03月29日

CSSカスタマイズ

他の自サイトでやってたCSSのカスタマイズがなぜか面白くて夢中になってしまった。そのサイトは濃い緑を背景色にしてるのだが、そちらを見てこのブログにくると白っぽい背景が目につきささるような心地になってきた。そこでついでなのでここもカスタマイズしてしまおうと決心。とはいえ、1から作るのは難しいので、テンプレを利用し、色を変えただけなのだが。
seesaagaikoku.JPG
(↑以前photolibraryでツールを使い作成したテンプレだが、これを土台にした)

そして、出来上がったのが下の画像のものである。
picture.jpg
自分としては極力色味を緑系統にして統一感をだそうという試みではあったが、人に見てもらったら、リンク色が背景と似たような色でみずらいといわれてしまった。
なかなかデザインというのは難しいものだね。

あー、こんなことばっかりやってて本読むのが進まない。
タグ:CSS Seesaa
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2008年03月26日

WEBカラーの見本を探してるときに…

趣味関係のサイトをマイナーチェンジすべく、色見本を検索していて面白いサイトを発見、といいますか、検索順位トップにあったのですけど。
WEB色見本原色大辞典
ブラウザで定義されてる140色の名前と16進法が載ってるサイト。色の彩度明度なども詳しく載ってるので見ててあきない。

このサイトの中で「成分解析」の色見本バージョンがあって、和色、原色、洋色と3種類の解析がある。ためしに「隠れメタル」と入れてみた。
隠れメタルの和色大辞典での解析結果
隠れメタルの46%は濃色(こきいろ)でできています。
隠れメタルの34%は赤(あか)でできています。
隠れメタルの11%は錆鉄御納戸(さびてつおなんど)でできています。
隠れメタルの8%は青朽葉(あおくちば)でできています。
隠れメタルの1%は薄花桜(うすはなざくら)でできています。
隠れメタルの解析結果を調合すると#923948になります。

隠れメタルの原色大辞典での解析結果
隠れメタルの30%はblueでできています。
隠れメタルの28%はmediumblueでできています。
隠れメタルの24%はwhiteでできています。
隠れメタルの17%はredでできています。
隠れメタルの1%はtomatoでできています。
隠れメタルの解析結果を調合すると#6b3ec3になります。

隠れメタルの洋色大辞典での解析結果
隠れメタルの58%はストームグレイ(storm gray)でできています。
隠れメタルの20%はマリンブルー(marine blue)でできています。
隠れメタルの16%はウルトラマリンブルー(ultramarine blue)でできています。
隠れメタルの3%はスモークブルー(smoke blue)でできています。
隠れメタルの1%はアンティ−クグリーン(antique green)でできています。
隠れメタルの1%はピンク(pink)でできています。
隠れメタルの1%はクラウド(cloud)でできています。
隠れメタルの解析結果を調合すると#788fa6になります。

遊んでばかりいて、肝心の作業がなかなか進まない…
タグ:webカラー
posted by てけすた at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ネット生活Vol.2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月24日

捨て童子・松平忠輝(上)(中)(下) 隆慶一郎

天という意志があるのかどうかはわからないが、凡庸な人間が時の運を経て権力を握ったり、能力人格ともに申し分のない人間が日のあたらない場所にいたりする様をみると、実に不思議な気がする。そしてそれが即、本人の感じる幸不幸と直接繋がってないことを知ると、何が良いことで何が悪い事なのか、にわかに判断を着け難くなるのだ。
主人公、松平忠輝は徳川家康の六男でありながら生れ落ちたときに容貌怪異であったために父から「捨てよ」といわれた男である。“鬼っ子”と恐れられるほど人間離れした能力を持ち、なおかつ人を惹きつける魅力をもつ。そのために将軍職を継いだ秀忠は彼を恐れ、あれこれ謀略で消し去ろうとする。だが、本人は将軍はおろか、本音をいえば大名すら重荷であり一人の自由人として過ごしてゆきたいのである。
忠輝の明るさで秀忠の陰にこもった性格がくっきりと浮かび上がってくる。この傍から見れば自分勝手極まりない酷薄な人間が権力を持ってるということ、そこに天の意志の皮肉というものを感じ取る。
忠輝という非凡な人間を描くことを通じて関が原前後の徳川政治のあり方を望むことができる伝奇小説。
捨て童子・松平忠輝〈上〉 (講談社文庫)
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star無量にやさしく、無量に愛しいひと
star破天荒な生き方に憧れと哀しみが
star隆 慶一郎 最後の長編

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捨て童子・松平忠輝〈中〉 (講談社文庫)
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捨て童子・松平忠輝〈下〉 (講談社文庫)
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おすすめ平均 star
star隆慶一郎氏はとことん秀忠公が嫌いなようで・・・

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タグ:歴史伝奇
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2008年03月20日

天保悪党伝 藤沢周平

奥坊主河内山宗俊をはじめとする六人の悪党時代小説。芸能にはとんと疎くて知らなかったのだが、結構有名なお話なのね。

天保六花撰

有名な題材だと知っての感想。
藤沢版では良くも悪くも全くの悪党だな、と思わせる部分がほとんどいない。同じつらい境遇でもずっと真っ当に生きられる人間もいるのは確かで、そういう意味で転落した彼らは糾弾されても仕方ないのだろうとは思う。だが、彼らには彼らの言い分がちゃんと描かれていて憎めないのです。
三千歳は花魁とは思えないくらい情の深い女に描かれている。
講談「天保六花撰」ってどんな風に描かれてるんだろうなあ。
天保悪党伝 (新潮文庫)
天保悪党伝 (新潮文庫)藤沢 周平

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おすすめ平均 star
star「花魁」登場! 憎めない悪党たち
starやり切れん思いだけが
star残念

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タグ:時代物
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2008年03月19日

クリシュナムルティの神秘体験 J・クリシュナムルティ

おっちょこちょいな面があり、すぐに特定の物言いにイカれる傾向がある。
今ブームはクリシュナムルティ。
といっても彼のいう絶対孤独の思想を理解してるわけではない。今回紹介するこの「クリシュナムルティの神秘体験」も正直言えば半分もわかってないだろう。そのわからなさを喩えるならばクリシュナムルティいうところの「思考」が厚い雲となって空や太陽を覆い隠してるようなわからなさだ。そして、たまにその『厚い雲』が切れて太陽の光が差し込んでくるみたいに心にすっと入り込む文章がある。
さて、感想といってもそんな調子なので当然書けるはずもなく、そこでブログ記事としては長文になるが、1962年1月22日の日記を引用してみよう。
厚い雲が切れて光が差し込んだ部分。
彼女の外見は非情に洗練されたものであった。髪のどのカールや曲線にも気が配られ、整然としていた。しぐさやほほえみは自制され、すべての動作が非常に意識的であった。彼女には幾人かの子供がいて、その髪は白くなってきていた。彼女は裕福であるに違いなく、ある種の優雅さとよそよそしさを備えていた。車もまた、非常に洗練されていた。クロムのボディーが朝日の中で明るく輝いていた。白く塗られたタイヤはきれいで、ひとつの汚れもなく、座席は清潔だった。それは素晴らしい車で、速く走ることができ、コーナリングの性能も勝れていた。この強烈で目のくらむような進歩は、安全性と皮相性をもたらしていた。そして悲しみと愛は非常にたやすく釈明され、抑制され、常に異なる精神安定剤と異なる神々が存在し、新しい神話が古い神話に取って替わる。

明るくて冷たい朝であった。かすかな霧も昇る朝日と共に消え、大気は静かだった。黄色の足とくちばしを持った太った鳥たちが小さな芝生の上に出て、非常に楽し気で、お喋りに夢中だった。彼らは黒と白の翼を持ち、暗い淡黄褐色の体をしていた。彼らは非常に元気がよく、飛び跳ね、互いに追いかけ合っていた。やがて灰色の喉をしたカラスたちがやって来て、その太った鳥たちは騒がしくわめきながら飛び去っていった。彼らの長くて重いくちばしは輝き、黒い体は光っていた。彼らはあなた(註:クリシュナムルティ自身のこと)のあらゆる動作を観察していて、何ものも彼らから逃げることはできなかった。そして彼らは大きな犬が生垣を通ってやって来るのを知ると、その犬が彼らに気づくよりも早く、カーカーと鳴きながら飛び去ってゆき、その小さな芝生は空っぽになった。

心は、それがどんなにつまらぬものであろうと、あるいは重要であろうとも、常に何ものかによって占領されている。それは常にせわしなく、常にお喋りをし、あるものから別のものへと移ったり、あるいは必死で落ち着こうとしたりしているあの猿に似ている。空っぽであること、完全に空っぽであることは、恐ろしい事ではない。心にとって占領されていず、空っぽであり、強制されていないことは、絶対的に欠かせないことである。というのもそうしてこそ初めて心は未知の深みの中へ入ってゆくことができるからである。

あの婦人や、いわゆる聖者と呼ばれる人の持っているあらゆる占領物は、極めて皮相的なものである。占領された心は決してそれ自身の深み、それ自身の処女地へと入ってゆくことはできない。心に空間を与えるのはこの空(くう)であり、そして時間はこの空間の中へ入ってゆくことはできない。この空の中から、その愛が死である創造が生まれるのである。
P400〜402

クリシュナムルティの神秘体験
クリシュナムルティの神秘体験
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おすすめ平均 star
starクリシュナムルティの精神の内面
star版元品切なのが残念

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2008年03月18日

秘太刀馬の骨 藤沢周平

派閥の長小出帯刀に呼ばれた浅沼半十郎は昔の派閥の長が暗殺されたときに使われたという技「馬の骨」の探索を甥がするのでその補助をするように言われる。小出の甥、石橋銀次郎は半十郎の思惑を越え、次々とそれらしき人物に木刀試合を仕掛けるのであった。
「秘太刀馬の骨」を見つける話のほかに、藩の重大事に関わることや半十郎の家の話を同時に展開させていて、それらが単なる謎解きに終わらず、探索が進むにつれての半十郎の心境について、妻の病について、藩の情勢について、刻一刻変化していくさまが描写されていてどこへ連れて行かれるのか読み手としては最後まで目が離せない。
ミステリーはそれほど読むことがないのであるが、その分野においてもこの小説の面白さは上位にくるのではないかと想像する。

ところでこの本では出久根達郎の解説が後ろに載ってるが、その解説で思いもよらない読みについて書かれていて虚を衝かれた。
よく、解説を先に読んでおおよその中身を想定する人がいるが、解説というもの、私は「こういう読み方を自分はしたんだけど」と読み終わった人間と感想を分かち合ったり、説明したりするものだと思ってるので、損してるんじゃないかなあ、とよけいなお世話なんだがそんなことを考える。
少なくともこの本の解説は読み終わった後に楽しんだらいいんじゃないかと思うな、わたしは。
秘太刀馬の骨 (文春文庫)
秘太刀馬の骨 (文春文庫)藤沢 周平

文藝春秋 1995-11
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おすすめ平均 star
star時代劇+ミステリ=本作
star言ってみれば藤沢ミステリー作品
star「真犯人はだれだ! − 藤沢ミステリー」

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posted by てけすた at 13:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 本のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月15日

柳生非情剣 隆慶一郎

本のタイトルどおり、柳生一族のその非情な剣の世界が見える短篇集。
剣とは人殺しの術であり、人を殺したものは人外に飛びだした『人でなし』だと、著者は「あとがき」の中で述べている。だからこそ人がはっきり見えるのだと。
新次郎厳勝を描いた「跛行の剣」に一番惹かれる。
合戦で下半身が不自由になった新次郎は妻と父との不義を知ってしまう。そしてこともあろうに子供までできてしまうのである。親子の相克。不自由な体で新次郎は驚くべき業を磨く。合戦のときの描写が凄まじい。
柳生非情剣 (講談社文庫)
柳生非情剣 (講談社文庫)隆 慶一郎

講談社 1991-11
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おすすめ平均 star
star黄昏のはかなさ
star異形集団“柳生一族”の魅力
starこれ一冊で柳生はOK

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タグ:時代物 剣豪
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2008年03月14日

玄鳥 藤沢周平

2008年3月の日本国内は「成功成功」とやかましい。まるで「成功しなければ人に非ず」みたいな風潮には流石に嫌気が差してくる。あまりのことに品下った冗談の1つ(成功の同音意義語をここに書きたい)もいってみたくなる。
そんな喧騒をよそに、「玄鳥」を読む。短篇5篇はいずれも仕事でしくじったり、うだつのあがらない生活をしている武士たちの物語である。多少人間的な弱点はあるのだが決して怠け者ではない。それでも仕事をしくじれば周囲の嘲りや冷たさを受けるのはどこの社会でも変わらない。しかし、この本に収められてる作品はいずれもしくじった人間の善良な部分に焦点があてられ、彼らを見守る身内や親しい仲間との交流が読んでてほっとするのだ。
人間だから誰しも弱みはあるだろう。それによる失態だって誰でもやってしまうことがあるのかもしれないのだ。そういうときに一人でも親身になってくれる人がいれば、あるいはそういう一人になることができたなら、そんなことをふと考えてしまうのであった。
もちろんこれは失態を許せとかそういう問題ではないことを申し添えておく。
玄鳥 (文春文庫)
玄鳥 (文春文庫)藤沢 周平

文藝春秋 1994-03
売り上げランキング : 31489

おすすめ平均 star
star後味すっきり、大満足!
star心の機微というもの
star人間観

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タグ:時代物
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2008年03月13日

影武者徳川家康(上)(中)(下) 隆慶一郎

関が原で暗殺された家康に影武者が成り代わった。当初は秀忠に無事跡目を継がせるためにごく少数の側近と秀忠が相談して決定したことではあったが、影武者・二郎三郎は並の男ではなかった。「いくさ人」として各地を渡り歩き、さらに10年の影武者生活で家康の思考法まで身につけていたのである。
政権が秀忠に全面的に移れば自分がどうなるかわからないと考えた二郎三郎は独自に味方を得て秀忠との闘争を繰り広げる。さらにもともとが自由民である二郎三郎は独立国のような自由都市「公界」を作りたいと動き出すのであった。
下のものを統制し締め付ける秀忠のやり方と、どんな信仰でも持つことのでき合戦のない自由で平和な世の中にしたいと動く二郎三郎。その対比が鮮やかである。

徳川家康という人物は関が原の合戦を境に変貌していると「あとがき」で著者が述べている。著者がそんな疑問をもってるときに『史疑徳川家康事蹟』という書物に出会う。かの書物に書かれていたことというのが幼少の頃と若い頃、そして天下をとった頃の家康がそれぞれ別人であるという指摘であった。この小説は著者いわく「強烈な毒薬のようによく効いた」この本から着想を得たらしい。
「歴史」とは史実ともまた違う、一つの解釈である。虚構として再構築されたからといって、今一般に知られている「歴史」より価値が下がるものとは思えない。
もうひとつ思うのは、自由民や民衆に広く伝えられるものは伝奇風になっている。この小説のように自由民たちの心意気を高く評価するのであれば、伝奇という形で考証してみるのはごく自然ののことなのではないかということだ。

著者の小説に「吉原御免状」がある。徳川の背景がいまひとつ掴めなくて松永誠一郎と柳生の戦いだけを楽しんでしまった感があったが、今回「影武者徳川家康」を読み、その背景を理解した次第。
「吉原〜」のほうが先に書かれてはいるのだが、それはこのあと著者が追及してみたいテーマをおおよそ描いてみたということなのだろう。
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)
隆 慶一郎

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影武者徳川家康〈中〉 (新潮文庫)影武者徳川家康〈中〉 (新潮文庫)
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影武者徳川家康〈下〉 (新潮文庫)影武者徳川家康〈下〉 (新潮文庫)
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タグ:歴史伝奇
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2008年03月10日

この訳は違うと思った。

これは誤訳ではないかと感じた部分をとある小説で見つけたことがある。
と、いっても、原著と比べたわけではなくて話の前後から言葉の使い方が明らかに違うのでそうとわかったのだ。
それは中世のアラビア医学を題材にした小説なのだが、「四大元素」についての要素を「地球、水、火、空気」と訳していた。
英語ではおそらく「earth,water,fire,air」という表記になっていて、だから「地球」とやってしまったのではないかと想像する。
しかしこれは「地球」ではなくて「地」または「土」と訳すのではないかと思うのだ。なにしろ物質の基本元素、という意味で使ってるのだから。「地球」と訳してしまうとそれは星そのものを指すことになってしまいここで使われてる意味とかけ離れてしまう。
四大元素についてはファンタジー関係ではかなり有名な概念だし、この小説も主人公の設定がちょっとファンタジックになっていて、カバーでの紹介の仕方もファンタジー風にしているくせに、このような誤訳を見逃してしまうとはちょっとやっつけ仕事なんだろうか、とも思ってしまう。

今まで「これは訳がひどすぎる」ということを見聞きしたときに、私は読むに耐えない文章だという話をしてるのかと思っていたが、訳そのものが原著の意を汲んでない、ということがあるのだな。
タグ:翻訳
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2008年03月08日

橋ものがたり 藤沢周平

一人の作家の作品を隅から隅まで読もうとしてると、その作家が自分がまず読まない題材で書いていれば、おのずとそれを読むことになる、というのは人参嫌いな子供にわからないよう、すりおろしたものをおかずに混ぜるのと一緒か。
と、大変わかりにくい比喩になってしまったが、男女の機微を書いた小説を読まない私としては図らずもそういうことになったといいたいのだ。
「橋」とは隔たれた土地をつなぐものである。当然そこには出会いや別れもできてくる。男女の機微を書くのにこれほど情感あふれる場所もないだろう。
ここに収められた10の短篇はいずれも市井の人たちが主人公である。悲しい結末もあれば良い結末になってるものもあるけれども、どれも「含羞」といったら斎藤美奈子がよくつかう褒め言葉になってしまうのだが、そういうものが感じられる。
時代小説の利点というのはそういうところにあるのかもしれないなあ、とも思う。
もちろん、著者の描き方がうまいのは言うまでもない。
橋ものがたり
橋ものがたり藤沢 周平

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おすすめ平均 star
star「橋」をモチーフにした珠玉の短編集
star二つの世界をつなぐ橋。行くもよし、行かぬもよし。
star男とおんなは自らの生を行き、交差していく

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タグ:時代物 人情
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2008年03月07日

ちょいとイカれました(笑)

好みの幅があまり広くないせいもあるのだと思うが、これは!!とまっすぐ心に飛び込んでくるような文章に出会うことはそうそうない。
そんな数少ない出会いの1つ。
日ごとに死ぬ人は死を越えている。死ぬことは愛することである。美は過去の追憶の中にも、明日のイメージの中にもない。愛には過去も未来もない。あるとすればそれは記憶であり、愛ではない。情熱を伴う愛は、社会、つまりあなたであるその領域を超越している。死になさい。するとそこに愛がある。

「クリシュナムルティ・開いた扉」より抜粋

花を見て、花を想わず。ただ花を見るのみ。
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2008年03月05日

柳生十兵衛死す(上)(下) 山田風太郎

柳生十兵衛が額を割られて死んでいるのが発見された。その死体には妙な点がある。誰が十兵衛を倒したのか?
この小説はそこまで至るまでの物語だ。
伝奇物というだけあり、かなり奇想天外な仕掛になってる。
ポイントになるのはある能を仕上げるために十兵衛の屋敷近くにやってきた竹阿弥なる能楽師のこの言葉だ。
「夢幻能はまた亡霊の世界であるとも申せまする。これを見物する人を亡霊が生きておったころの世に送りこむ芸術でござりまする…」
この能楽師、実は世阿弥の子孫であり、いたくご先祖様に傾倒しているのであるが、この傾倒ぶりから成った出来事に十兵衛が巻き込まれるのである。
ファンタジーというかドタバタというかSFみたいなのだが、妖しいというよりなぜか笑える。
こういう話は大好きだ。
柳生十兵衛死す〈上〉
柳生十兵衛死す〈上〉山田 風太郎

毎日新聞 1992-09
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おすすめ平均 star
star十兵衛三部作
star物足りない

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柳生十兵衛死す〈下〉
柳生十兵衛死す〈下〉山田 風太郎

毎日新聞 1992-09
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おすすめ平均 star
star風太郎氏、忍者者最後の大傑作

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2008年03月03日

いや、わけがわからん

いつの頃からか、楽天ブログをやるにはメールマガジン購読が必須となり、毎日のように広告満載の、はっきりいってめいわ…、まあそんな感じのメールが届くようになった。
そして、本日も届いたのであるが、メルマガの真ん中あたりに突然熊のような謎のAA(アスキーアート)が描かれていて私の頭の中は?????
どこを読んでもこのAAに説明はなく、一体なんの意図があるのか全く持ってわからない。
いっつもそうだったか?と思ってアーカイブしてあるメルマガをみたがそんなことはなかった。
いや、あれか?今日はひな祭りだし、ってお雛様の絵ならわかるのだけど、どう見ても熊、あるいはねずみにしか見えん。
残念なことに中身は無断転載禁止となっており当該AAを貼り付けられない。
話題としては真に中途半端だが、あまりにも謎だったので書いてしまった。
まあ、どうでもいいといえばどうでもいいんだけど。
タグ:楽天
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