これは鬱屈した主人公がどのような買い物をして鬱を散じるかということなのだが、ホムセンで鎌を買うのに3045円の富士月光を買うか280円のタマニホンにするか迷うところから始まり、買い物にまつわるさまざまな出来事を町田節でダメダメな方向へと進展するお約束な内容である。
買い物は確かに楽しい。だが、購入して期待を裏切られたときの失望感は私も心当たりがあるので苦笑しながら読んでしまった。
しかし、買い物依存でもない人でもモノを買うという行為が気分を高揚させるのはなぜなんだろう?やっぱり自由を感じるから?いやでもただ好きなものを値段を考えずに買うというのではあまり面白くない。モノの品質と自分の予算との駆け引きが奇妙なスリルを生み出す、そのあたりかなとも思う。
この小説も、そんなモノの品質と自分の予算との駆け引きが巧妙に描かれており、それがなんとなく笑いを誘う。
| バイ貝 | |
![]() | 町田 康 双葉社 2012-03-21 売り上げランキング : 31232 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
タグ:人間心理
【本 (国内) 小説の最新記事】











