2017年10月02日

復讐しているつもりではない

凄く厳格な食事療法をしているわけではないけど、乳製品や甘いお菓子、さらにカフェイン、こういったものを制限したときに、外食や外での社交場において、食べるものが一気に減ってしまう。
これらの摂取制限を始めてからしばらくしたときに、集まりで居酒屋に入ることがあり、この時自分は少し不安を覚えたが、まあなんとかなるさ、みたいに言い聞かせて出かけたのだが。

大変でした。本当に外食って乳製品の割合が多い。あまり食べないのも変に思われるから食べたけど、帰ってきてから次の日いきなり体調悪くして、食事ってほんとてきめんに現れるなあ、と思った。

今、またそんなことを思いだしたのも、つい先日とある集まりで食べ物の話になり、特定のものを食べないビーガンの人とかそういう話題になったからで、まあ、そういう人たちもいろいろ大変なんだなあ、とか思ったりして。


食事の改善を始める前は、そういう人たちのことあまり考えなかったなあ。食べ物なんて柔軟になんでも食べた方がいいに決まっている、という考えが染みついていたからそういう人たちのことをあまり理解できなかったんだよね。


まあ、自分は肉はOKなんだけど、もし肉をNGにして過ごし、また肉を食べたら体調悪くするかもなあ、とかこの頃思うのよ。
もちろん、肉NGが体質に合わなくて肉OKにしたら体調が回復した、ということもあるだろうから、それは人それぞれだけど。


そんなことを考えているうちに、モンテ・クリスト伯を思い出した。
http://tekesuta.seesaa.net/article/119825162.html
無実の罪で投獄された主人公が牢屋の中で必死に勉強して脱獄したあと、伯爵としてその投獄に関わった人々の前に現れて彼らに復讐を図るのだけど、彼はそういう人々のところへ出入りするとき、絶対に彼らのところの食事を口にしないわけ。


こういうことを思い出すから、社交の場でなにも食べないのもいかんよなあ、とかちょっと参ってるんです…
モンテ・クリスト伯 7冊美装ケースセット (岩波文庫)モンテ・クリスト伯 7冊美装ケースセット (岩波文庫)
アレクサンドル デュマ 山内 義雄

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2017年09月29日

戦争について

時節柄、なんとなくドナルドキーンの著書を紹介したくなった。もちろん、『日本人の戦争』である。
この本を読んだのは2012年の春のことだった。その時は作家のいろんな目が戦争とはどういうものかというイメージを膨らませるのに助けになるなあ、と感じた。
http://tekesuta.seesaa.net/article/259577566.html


今、この時期、この作家たちの日記をどうとらえるか?
なんだろう、やっぱり、なんとなく若き山田誠也の心情に複雑な思いを馳せる。
ドナルドキーンは序章でこんな文すら書いているのだ。
山田風太郎の日記を読んでわかったのは、それまで人は読んだ本によって自分の性格や信念を形成すると思っていたわたしの考えが間違いであるということだった。山田とわたしは、ほとんど同じ時期に同じ本を読んでいたにもかかわらず、二人の世界観は根本的に違っていた…(下線は記事投稿者による)


2012年に読んだときにはさほど注意を払わなかったこのくだりが、今の時期、非常に強く思い出される。
同じ本を読んでもこれだけの違い!
日本人の戦争―作家の日記を読む (文春文庫)日本人の戦争―作家の日記を読む (文春文庫)
ドナルド キーン Donald Keene

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最初は共通項としての観念が形骸化して水面下で別の疎外が進行しているとき、そのバランスを修正する最後の手段が暴力による破壊だとこの頃思う。
中井久夫が「戦争と平和についての観察」という一文で、こんなことを書いている。
平和時には戦争時には大目にみられるか隠蔽される不正がおおく明るみに出されるから慢性的な不満にさらされることになる。こういう状態で年月が経過していくうちに戦争を体験したことの無い世代が政治を握るようになり、心理的抵抗が下がっていく。加えて民衆の方でも慢性的な不満がくすぶってる中で、やはり政治家と同じ意味で心理的抵抗が薄まっていくから、戦争体験者からしたら些細なトラブルが、重大な侮辱などに受け止められ、「ばかにするな」「なめるな」という大合唱になってきたことか。
そして、ある日、人は戦争に直面する

と。
http://tekesuta.seesaa.net/article/309682872.html
樹をみつめて樹をみつめて
中井 久夫

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2017年09月15日

豆乳ライフを満喫

食事の見直しとその関連で豆乳についていくつか過去に記事を書いた。
食事制限を少ししてみたんだ…
豆乳デカフェ
快便、わたしの最強コンビ

牛乳と乳製品を摂る代わりに豆乳を使いだして、意外にもいいなあ、という感じで結構満喫している。
過去記事では飲み物に入れて牛乳くささがなくてあっさりした味わいに感激したことや、青汁と豆乳ヨーグルトの組み合わせで便秘が改善するなど、今のところ弊害はない。

しかし、上記の二つはサイドメニュー的であり、本格的な食事に牛乳の代わりに豆乳というのをやっていなかった。
今年の春に初めてマクロビオテックの食事を体験した。
その中に豆乳グラタン、というのがあって、食べてみるとなんか普通のグラタンと変わらないので、これは自分でも作れる、と思い、早速作ってみた。

グラタンではホワイトソースを作る時にバターと牛乳を使うが、私は、バターの代わりにオリーブオイルを使った。ホワイトソースのみだと難しいかもしれないが、具材をホワイトソースと一緒に作る方法だとうまくいく。そして、上にかけるパン粉の部分にもオリーブオイルをかける。


具材と一緒に作るホワイトソースなら大丈夫だとわかれば、あとはシチューやクリーム煮などにも応用が利く。家族は豆乳グラタンをどう思ったのか、あまり感想は述べなかったが、あまりお口に合わなかったかなあ(-_-;)
わたしはおいしく食べたんだが。
さらに応用編として、熟したトマトを上に載せて一緒に焼くというのもやってみた。(すいません、トマトだけは解禁してしまいました)こちらもなかなかおいしい。


ちなみに、私が愛用している豆乳はマルサンアイの有機無調整豆乳である。
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ラベル:健康
posted by てけすた at 20:14| Comment(0) | 病弱日記(喘息とか) | 更新情報をチェックする

2017年09月01日

「いき」の構造 九鬼周造

最近本が読めなくて、この本なんか去年の4月から読み止しのままだった。
旅すがら、ちょいとブルーな気分で空港内で読み始めた「いき」の構造は、ともすれば湿っぽくなりがちな人間のセンチメンタルを、観念として文章化しただけあって、ちょっぴりおセンチだったわたしの心は、「わたしってここで意気地を通せば「いき」になるかもしれない」と、なんだか急に現金になったのでした。

で、「いき」とは何か?
著者は3つの要素を挙げている。
1.「いき」の徴表は「媚態」にあるが、その媚態は異性間の二元的、動的可能性が可能性のままに絶対化されたものでなければならない。(ゼノンの逆説のように亀に永遠に追いつけないアキレウスのような)
2.理想主義たる「意気地」
3.「諦め」この背後には仏教的な解脱の思想が横たわっている。

この規定をもとに、日本の主に江戸時代の文化を論じている。
例えば、着物の縞模様は「いき」なのだそうだが、これは平行線(永遠に交わることがない)からなのだそうである。

なんというか、「いき」というのは人生の酸いも甘いも嚙み分けた人の印象があったが、特に悲しみに偏りがちな出来事をただ、嘆くのでなく、凛として存在していこうという人間をたたえているようなそんな江戸の文化を想像した。

まあ、そのときこの本を読んでいた空港は羽田じゃなくて、幕府と張り合った時代もあった尾張のほうの空港だったんだけども。
あ、写真貼っておくかな
KIMG0102_1.jpg
「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)
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posted by てけすた at 20:39| Comment(0) | 本 (国内) 小説以外の著書 | 更新情報をチェックする

2017年08月26日

くじけないで 柴田トヨ

今更ですが、読む機会があったので、読みました。
昔、ナンシー関が、淡谷のり子の似顔絵を描いたときに、
「80歳越してごらんなさい。一時間は10分くらいよ」と言っていた。
ものすごい説得力だった。

と、コメントしていたのを読んだことがあるが、あれを連想した。
と、いっても、淡谷のり子の理不尽なコメントとは違って、こちらは市井の女性が不条理な20世紀を生きてきたところを、諦観しつつ、喜びを見出す、という感じなのである。
人間、長生きしないといかんわ、と改めて思った次第であった。
くじけないで
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posted by てけすた at 16:18| Comment(0) | 本 (国内) 小説以外の著書 | 更新情報をチェックする