2008年07月03日

阿房列車物語―百鬼園回想  平山三郎

阿房列車では百關謳カと同行するヒマラヤ山系氏という人物が出てくる。阿房列車での彼は朦朧だの曖昧だのどぶ鼠だのけっこうな書かれようである。これはある意味親しいということなのでもあるのだが、この本はその山系氏こと平山三郎が書いた百關謳カの思い出本である。
先生の生い立ちから阿房列車についてのこと、さらに先生逝去後に書かれた思い出話などが盛り込まれている。
阿房列車についての文章は先生の文章をなぞるくらいであって平山さんからみた阿房列車についてのことがあまりかかれてなかったのがちょっと期待はずれではあったが、入魂の間柄だけに先生と平山さんの交流などが綴られていて、そこから先生の人柄がしのばれる。
平山さんに子供ができたとき、百關謳カは名前をいろいろ考えるのだが、男の子の名前ばかりを考える、しかもそれが杉一郎だの杉之助だの杉人だのなぜか杉のつく名前ばかりである。これはいずれも杉並区の杉をとったものということだったのだが(平山さんが住んでたところ)案に相違して女の子が生まれた。でもそこでつけてくれたのは比奈子というかわいらしい名前。
先生はどこまでが冗談なのか本気なのかよくわからないところがあるなあ、と笑ってしまった。
阿房列車物語―百鬼園回想 (1981年)
阿房列車物語―百鬼園回想 (1981年)平山 三郎

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タグ:百關謳カ
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2008年07月01日

阿房列車シリーズ 内田百

「第一阿房列車」の冒頭で「なんにも用事はないけれど、汽車に乗って大阪へ行ってこようと思う」と書いてるとおり、「阿房列車」とは汽車に乗って降りたところで泊まっては酒を酌み交わし、時間があればその土地を見てまわる、という時間の使い方が大変贅沢な旅の随筆である。
同行者ヒマラヤ山系さんとのどこかとぼけた会話や、百關謳カ独特の観察眼が大変に楽しい。
旅の先々で出会う国鉄の人をAさんとかBさんというふうな味気ない言い方でなくて垂逸さんや何樫さん、甘木さんという風に名前っぽく読んでるのがなんともいい。
で、垂逸さんとか何樫さんはわかったのだけど、甘木さんがどういう由来なのかわからなかった。
「第三阿房列車」の阿川弘之の解説でその由来が書かれていて納得。縦書きの妙ですな。
「特別阿房列車」で出てきた宿泊料金の話とか、「列車寝台の猿 不知火阿房列車」のちょっと幻想小説っぽい内容など、面白い文章の見本みたいのが見られるのもまた楽しい。
第一阿房列車 (新潮文庫)
第一阿房列車 (新潮文庫)内田 百けん

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starいかに旅・人生は現と幻の狭間を行き来するものであるのか?

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2008年06月29日

縦書き日記

初めに断っておくがサイト内容についての記事でなくて申し訳ない。表示方法についての話題である。

筒井さんが「笑犬楼大通り」で「偽文士日碌」という連載を始めた。
この連載なのだが、本を開いた画像の上に文章が縦書きで書かれていて、クリックして次のページをめくるような形態になっている。
縦書きで書かれたサイトというのを見かけたことがあり、そのサイトでは横スクロールが非常に面倒だなあと思ったことがある。
しかし、偽文士日碌ではスペースを本のページの画像内に収めているために、横スクロールがないのがいい。どちらかというとその問題さえなければ縦書きのほうが私は読みやすいのだ。
だが、欲をいうと縦のスペースが自分の使ってるブラウザ画面上に収まってないため、読むときには本の画像全体が出てくるよういちいち調節しなければならないのがもどかしい。
これをもっとうまく配置してもらえるといいのだが。
ちなみにこのサイトはmo'n brandというCMSで作成されてる。CMSはシステムを作るのは面倒だが、作ってしまえば簡単に更新できるのが強み。
そんなことはあり得ないだろうけど筒井さんご本人がPCに向かって更新してたら面白いなあ。
タグ:CMS 筒井康隆
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2008年06月28日

閉鎖騒動続き

この間BLOCKGLOUPの閉鎖についていくばくか書いたが、(閉鎖騒動)その後BLOCKBLOGのほうではデータの引渡しを引き受けてくれるところが出てきたり[BLOCKBLOGユーザの皆様へ](きっとなくなるだろうからweb魚拓でのリンクです)まとめサイトが出来たりして動きをみせている。

まずはなんらかの手を差し伸べてくれるところが出てきてめでたしではあるな。

まとめサイトでユーザーの移転先が記されている。載ってる数はそう多くないが、引越し先の一番多いのがfc2かあ。seesaaも機能面として遜色ないはずなんだが、このリストでは1件しかない。
いまひとつ人気がでないのはなぜなのだろう。
やっぱりテンプレだろうか?
ユーザーから共有テンプレを提供してもらってるといろんなデザインがでてくるからそれだけでも使ってみようかという気になるのかな。
いや、それは私自身の願望か。

引越し先にはWordPressを使った無料ブログサービスなんかもある。こんなサービスもあるんだなあ。
http://www.press9.net/index.php
サイトのトップの雰囲気はちょっとなんだけど?????[???i???j
posted by てけすた at 13:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ネット生活Vol.2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月26日

鬼麿斬人剣 隆慶一郎

打った刀は「四谷正宗」と名高い刀匠山浦環源清麿が自決した。弟子の鬼麿は師匠が息絶える直前に、昔旅の途中で数打ちした粗略な刀を見つけて折って欲しいという遺言をされる。
だが、詳しい数や場所は述べなかったので鬼麿は手がかりがあまりないままでの探索へと出ることになる。
清麿に拾われる前は山人として暮らしていた鬼麿は野人のごとき気質でその巨大な体躯から繰り出される剣は近寄るものことごとく切り裂くほどの腕前である。
清麿の旅が曰くありだったため、鬼麿の探索旅もそれに絡んだ敵や障害が登場する。それを持ち前のたくましさで次々と切り抜けていく様子は実に痛快である。
また鬼麿の磊落な魅力はもちろんのこと、師匠の足跡を辿るこの旅で、読者にも清麿の人となりがだんだんと浮かび上がってくる。
最初は晩年の酒で身を持ち崩してしまった哀れな人にしか見えなかった人物が、だんだんと魅力的な人物に見えてきたのであった。
鬼麿斬人剣 (新潮文庫)
鬼麿斬人剣 (新潮文庫)隆 慶一郎

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star気軽に読める決闘小説
star隆慶一郎の源流
star細かいところには目を瞑って・・・

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タグ:伝奇小説
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2008年06月25日

雲奔る(小説雲井龍雄) 藤沢周平

米沢藩士雲井龍雄は秀才の誉れ高く、勉学を続けていくうちに、学問よりもそこから見える社会の動きに心を惹かれるようになる。彼が生きた時代はちょうど幕末維新の頃であり、龍雄は最初に反幕攘夷、幕府がなくなってからは討薩の志を強くもつ。
幕末の時代といえばどうしても西南諸国を中心にした小説をイメージしてしまうのだが、これは反対側からみた幕末の小説である。
史実をなぞる部分が多くてあまり小説を読んでいる感じがしない。雲井龍雄の激烈な熱意と行動は彼個人の性格もあるのだろうが、また幕末という時代に生きる志士そのものでもあるのだろう。
歴史小説を読んでいていつも不思議に思うのは歴史のある時期に優れた人物が次々出てくることがあって、それが歴史の要請なのか、優れた人物が多いから歴史が動くのかどちらなんだろう、ということだ。たぶん両方なんだろうが、この本もそんな思いを感じた一冊。
雲奔る―小説・雲井竜雄 (文春文庫 (192‐4))
雲奔る―小説・雲井竜雄 (文春文庫 (192‐4))藤沢 周平

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タグ:歴史小説
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2008年06月24日

iswebがだんだん泣けてくる

GaiaXの簡単ホームページを初めて開設してから2ヵ月後、だんだん飽き足らなくなってきた自分はどこかでサーバを借りてみたい!という思いがつのり、当時はまだ独立していたinfoseekのiswebライトを借りることにしたのであった。そのとき2004年。
そこに決めた理由は当時としてはまずまずの分量50MBが使えたことと、まだ自分は何もできなかったくせにcgiが使えるから、といった笑わせる理由からであった。ジオは当時まだ15MBしか容量がなかったし、あとは良く知らなかった、というのもある。
まあ、それで適当にhtmlファイルを作成してアップ。ささやかではあったがなんとなく楽しかった。
その後、まじめに勉強することもなく、適当にCSSなどを使い何回かリニューアルして今日までに至る。
難しいことを考えなければ、楽天に吸収されたとはいえ、長年運営できてるし、そう悪いところでもないのだが。
最近、ブラウザ上で更新すると、時々「移動エラー リクエストが不正と判断されました。」というメッセージがでるようになった。
最初このメッセージを見たときには自分が悪いのか、と思ったのだが、しばしばこのメッセージがでるようになったので、どうやらサーバ側が変なのだ、と気づいた。その証拠に適当に画面を変えてやってから再度更新すると直るのである。
先日2ちゃんねるを見たところ、他の人も何人か同じエラーについて書き込んでいたのでサーバ側の原因ということがはっきりした。
それにしてもなあ…データが飛ばないだけまだましではあるけれども、楽天はここを真面目に運営していこうという気持ちがあるんだろうか、とちょっと疑ってしまった。

余談だけど、2ちゃんねるのレンタル鯖板を読んでいると、容量がやけに大きかったりするレンタルサーバの裏には1ファイルの大きさが制限されてたり、審査が厳しかったりとかいろいろ条件がひそんでいるみたいだ。
借りてみないとそういうことはわからないので、あまり評判のよろしくないサイトではあるけれど、ちょっとした情報には助かる。
タグ:isweb サーバ
posted by てけすた at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 楽天関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする